スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

こばと。 Ep.23 ~Fujimoto side~

こばと。 アニメ23話の藤本視点固定バージョンを書いてみました。
藤本の心情の移り変わりなどを、自分なりに書いてみたものです。


当たり前ですが、アニメ23話のネタバレ含みます。

よろしければ、続きからどうぞ。
 
 
 
 「おはようございます~! 藤本さん~!」


朝早くから遠慮なしの大声に、 またか……といった風に藤本はため息をついた。
寝たふりを決め込もうかとも思ったが、前にそうした時に“病気ではないか”などと要らない心配をして千歳さんを呼んできた事を思いだし、思い直す。
仕方なしに扉を開け、「早いのは分かっている」と嫌みを言うと、あいつは笑顔で「はい」などと返してきた。
今日は何の用だ? と返される答えは薄々分かっているものの聞くと、予想通り“お手伝い”だという声が返ってきた。
予想していたとはいえ、毎朝変わらない言葉に眉をしかめる。

(何でこいつは……)

1ヶ月ぐらい前に、右腕を怪我した自分にやたら構ってきて……
そして…「迷惑だ」と言ったにも関わらずその翌々日から毎朝訪ねてくる彼女……
そう…毎朝早くから人の迷惑をかえりみずに……
少し言ってやろうとした時・・・

「あら。 おはよう小鳩さん。 藤本君」

聞き慣れたこのアパートの管理人の声が聞こえてきた。
明るく挨拶を返す彼女に、「今日もお手伝い?」と分かっているであろう事を尋ねてくる。
迷わず「はい」と答えた彼女にため息をついたところで、千歳さんが“助かるでしょう”などと言ってきた。
“冗談じゃない”と反論したのだが、全く相手にされず、“無理しそうだから気を緩めるな”
と小鳩に言い、行ってしまった。




 『こばと。』 Ep.23 ~Fujimoto side~




千歳さんが行った後、無断で部屋に上がり込んで「ああ~ ごみ袋結ぶの大変ですよね」と言ってせっせと結びだした彼女に、「毎日毎日……」と呟いて出かける準備をする。
上着を着せようとする小鳩を振り払ったが、

「これ見つけたんで、貼っておきますね」

そう言ってまたもや無断で何かを他人の部屋に貼ろうとする小鳩を止めようとしたが……


“何か”は遠足の時……撮影の時に突然声を上げた小鳩を見ている写真……
“よもぎ保育園”で流れていた時間……




その後も色々と世話をやいてくる彼女から逃げるように外出したが、厄介なことに“どこへ行くのか”などとしつこく付きまとわれる。
仕事なら着いてくるなと言えると思い、アルバイトと答えたが、千歳さんあたりが入れ知恵したのか、簡単にかわされた。

(何でこいつは俺に構うんだ)

浮かんできたのは“同情”や“好奇心”という言葉。
かつて…母親に捨てられた時、周りの大人達が向ける瞳の奥に映っていた感情。

(こいつも俺に同情してるのか?)

途端に腹が立ち、立ち止まって突き放そうと口を開いたが、

「何度も言っているだろう。 同情…」
「同情や好奇心じゃありません」

言おうとしていたことを否定され、言葉に詰まる。
なぜか…彼女の顔を直視できない…

「迷惑だと言った筈だ」

こう言うと、後ろが静かになった。
これだけ言えばこのお人好しも離れるだろう… と彼女が次にどんな行動をとるか予想した。 が、


「藤本さんはお散歩したことありますか?」


予想していなかった言葉に、はぁ? と振り向いてしまった。

「お散歩はいいです。 楽しいです」
「それはお前だけだろう」

続ける彼女を一蹴し、再び目をそらしたが…

「行きましょう! 楽しいところ」
「お、おい!」

腕をとられて、無理矢理連れていかれてしまった・・・




結局公園まで連れてこられ(もう腕は捕まれていないが)、今は数歩先を行く彼女を見ながら考える。

(同情や好奇心じゃないなら、一体何でこいつは俺に構うんだ)

考えても答えが出ず、「何のつもりだ」と問いかけた。
すると小鳩は何を思ったのか、振り返って自分のところまで戻ってきた。
そして、自分の眉間を指さして・・・


「藤本さんのここ。 ずっとニーってなってますから。 だから…藤本さんに楽しくなってもらいたいんです」

そう言ってまた数歩先まで駆けていった。


(馬鹿馬鹿しい…というか何を言っているんだ)
感じたのは戸惑いと…疑惑。
よもぎ保育園が無くなった今、彼女にとって自分は赤の他人であり、自分に尽くす理由などある筈がない。
(俺とこいつを結びつけるものなんて、何もない)
一人で帰ってしまおうかとも考えた時、小鳩が突然大声をあげた。

「ボートです! 藤本さんボート乗りましょう」

そして貸しボート屋まで走り出す。
(ボート?……ってあいつ金持ってたか…?)
常識知らずの彼女のことだから、ボートに乗るにはお金がいるということを知らないのかも知れない…
そう思い呼び止めたが、彼女には届かなかったようで…
案の定…貸しボート屋から出てきた彼女は、涙目で「お金がかかるそうです……」と言った・・・




仕方なしにお金を出してやり、ボートに乗った訳だが…
ボートに乗ったこともない小鳩がボートを漕げる筈もなく、本人は頑張っているものの同じ所をぐるぐる回るだけで全然進まない・・・
そのうち、水面から顔を出しているくいにぶつけてしまう始末…

(ダメだな。こりゃ)

このまま彼女にこぎ続けさせれば、そう遠くないうちに水を被ることになるだろう。

「代われ」

仕方がないので自分がこぐことにすると、意に反して小鳩はオールを強く握りしめ…

「駄目です。 藤本さんお怪我が…」
「そんなこと言ってたらいつまで経っても戻れねぇ!」

強情な彼女に少しいらだち、反射的に叫んだ。
だが、その言葉に小鳩は表情を変え、小さく呟いた。

「いつまで経っても…」



(どうかしたのか?…)
何やら様子がおかしいとは気づいたが、何が原因なのかはっきり分からないのでどうすることも出来ない。


「小鳩、頑張ります! 頑張ってこぎますから…」

なぜだか必死に叫んで、小鳩が再びこぎ出したが…
(深すぎる!)
オールが深く入りすぎていることに気づいた次の瞬間には、全身びしょぬれになっていた……




結局オールを1つずつ持つ事で納得させ、漕ぎ方を教えてやることになった。
一通り教えてやり、合図とともに漕ぐと、当たり前ながらボートはきちんと進んだ。
「わ~! すごいです~!」などと小鳩ははしゃいでいる。

(全く…こいつは…)
人に面倒をかけたのに…呑気なもんだと呟くと、小鳩が「藤本さん?」と声をかけてきた。
生返事で返すと…

「ちょっとここ。 ましになりました」

…とまた眉間をさして言った。




(確かに…さっきよりは穏やかな気分かもしれないな…)
なんとかあの後岸までたどり着き、今度は“魚のえさ”を買ってやり、「ちょっと待ってて下さいね」と言ってどこかへ行ってしまった少女を思い出しながら考える。
(でも一体…あいつは何で俺に構うんだ?…)
同情などではこんなことはしないだろう。 でもなぜ…
結局いくら考えても答えが出ない…
(馬鹿馬鹿しい… 何を考えているんだ。俺は)
頭の中を回り続ける疑問を振り払うように立ち上がると、小鳩が戻ってきた・・・




隣で小鳩が池にえさを投げ入れているのをぼんやり見ながら、藤本は先ほどから消えない疑問の答えを探し続けていた。
(駄目だ。 落ち着いて考えられない…)
頭の中を整理する時間がほしい…
「一人にしてくれ。 ずっと付きまとわれてると落ち着かない」
彼女のそばでは落ち着いて考え事が出来そうにないので、こう言って返事を待たずに立ち去ることにした。
小鳩は…追いかけてはこなかった。




アパートへと戻る途中、何度も通った十字路で足が止まった。
(ここを左に行けば…よもぎ保育園か…)
いや、正確には“よもぎ保育園のあった場所”か。 と考えを訂正する。
(もういい加減…向き合わないとな…)
“現実”と頭に浮かぶ“疑問”。
現実へと引き戻される“場所”と、その疑問のもとである“人物”に……




右を見ないようにしながら門の前まで歩いた。
先へと進むため…意を決して横を見る。
そこにあったのは…

 建物の影すら残っていない“よもぎ保育園”
 花壇も無く、遊具もかろうじて滑り台が残っているだけの“空き地”

(これが…現実なんだ…)

自分の大切な場所であり、守りたいものがあった場所…
それはもう…ここには無いのだと、告げているかのようだった……




どれくらい経ったのか、いつの間にか何かを求めるように金網へと伸ばされていた手からは冷たさが伝わってきていた。
それは自分の無力さや心の隙間を示してるかのようで……藤本は左手に力を込めた…
そのまま…何か底知れない暗闇の中に引きずり込まれる気がした時、耳に明るく自分を呼ぶ声が響き渡った。

「藤本さん」

はっ…と夢から覚めたように声の聞こえた方を向くと… 小鳩が走ってきた。

「良かった~ 見つけました~」

今まで探し回っていたのか、自分を見て嬉しそうに言う小鳩を見て、自然と「どうして…」と言葉が口から出た。


 どうして…そんなに嬉しそうなんだ?
 どうして…探し回った?
 どうして……


様々な“どうして…”が浮かぶ・・・
その中で一番重要で、根本的なことは・・・

「どうして…俺に関わる」
「どうしてって……」

いまいちピンときていない様子の小鳩に続けて、

「感謝してほしいのか? だったらお門違いだ」

(そう…感謝なら他の人間がいくらでもするだろう…)

「別にありがたいなんて思っていない。 これから思うこともない」

(おまえがいると調子が狂う……)


どんな“答え”が返ってくるのか… もしかすると怒って帰ったりするのかもしれない…
だが、返ってきた“答え”はあまりに予想とかけ離れていた……



 「藤本さんが大切な人だからです。 大切な人が気になるのは、当たり前です」



(大切な人って…何を馬鹿なことを言っているんだ…)
こいつは常識知らずだから…だからこんなことを言えるんだ。
そう結論づけて、気を落ち着かせる……


「オルガン。 清花先生が保管して下さってます」
(オルガンか… 今の俺には必要ないだろうな…)
もう“よもぎ保育園”はないのだから。
「別にどうだっていい」
そう言って歩き出す。
「藤本さんにとっては、大切な物なんでしょう? いつでも弾きにいけますね」
そう言って小鳩が追いかけてきた。
そのまま1歩後ろあたりを着いてきて、何かおかしそうに笑った。
「何だよ」
視線だけ彼女に向けて問いかけると、小鳩は、
「藤本さんといおりょぎさんってそっくりだと思って。 いつも怒っているところとか」
「いおりょぎって…いつも連れているあのぬいぐるみか?」
「はい」
まるでぬいぐるみが喋るかのように話し出す彼女に少し訝しさを感じるも、なぜか小鳩が楽しそうに話している事の方が重要に思えた。
「でも… 本当はとってもいい方なんです」
そう言った彼女に、適当に相づちを打って家へと向かった・・・




アパートの前で、洗濯物がどうこう言っている小鳩の言葉を聞き流しながら歩いていると、突然彼女が立ち止まって言った。

「藤本さん?」
「何だよ」
「明日はご一緒出来ません」

なぜかそう言われると少し寂しいような変な気持ちになったが、

「それはありがたいな。 やっと解放される」

口をついて出た言葉は、全く別のものだった。
「ひどいです~」とか返してくるのかと思ったが…


「藤本さんが喜んでくれると……私も嬉しいです」


返ってきた言葉は、明らかにいつもの彼女らしくなかった。
逆光でよく表情が分からなかったが、大したことじゃないだろうと思い、部屋に戻った・・・





 ~次の日~
いつものように朝早くから起こしにくる人もなく、病院に行った後、図書館へと寄った。
(日常生活でなら大丈夫か…)
そういえば明日であれから1ヶ月だったなと、藤本は今日病院で言われた内容を思い返した。
(これであいつが来る理由も無くなるわけか…)
“元通り”になるわけだな。 と何か変な気分になる。
1年前、彼女が突然あらわれてから、よもぎ保育園での日常は変わっていった。
いつの間にか、彼女がいるのが当たり前になっていた…
(もしあいつがいなかったら、今頃どうなっていたんだろうな…)


遠足で、園児達があんなに楽しそうにすることもなかったかもしれない。
芋掘りの時に会った少年も、元の家に行けなかったかもしれない。
バザーは発案されることもなかっただろう。
沖浦の本音も聞くことは無かっただろう。
清花さんは…“幸せ”になれなかったかもしれない…
そして自分は・・・


(どうなっていたんだろうな…)

そんな考えを巡らしていくうちに、時間は過ぎていく・・・





日も沈み、暗くなった頃アパートに戻ると、奇妙な点が一つあった。
(何であいつの部屋が真っ暗なんだ?)
偶然千歳さんと会ったので聞いてみると… 千歳さんは不思議そうな声で…



「小鳩さんって……もうアパートを出て行かれたわよ?」


あまりの事実に問い返すと、「てっきり聞いているものだと…」と千歳さんは言った。
(あいつ…そんなこと一言も…)
「小鳩さん… 言いづらかったのかもしれないわね…」
「どこに行くって言ってました?」
せめて行き先だけでも確認しようと、尋ねると、
「それが…落ち着いたら連絡をするとだけ……」
(ふざけるな!)
急いで小鳩を探しにいくことにして、アパートを飛び出した。





(どこだ… どこに行ったんだ…)
最初に行ってみたのは駅。 しかし、駅員に聞いても「そのような格好をした方は見かけてませんが…」という答えしか得られなかった。
当てもなく、町中を走り続ける…




見覚えのある後ろ姿を見つけたのは……公園。
なぜか山状の滑り台の上に立っていた小鳩のもとに走っていき……

「何やってんだ!」
「藤本さん……」
自分を見て驚いている様子の彼女に、続けて問いかける。
「どこへ行くつもりだ」
「……分かりません」
何秒かの間の後……彼女の返した答えは求めていたものとはかけ離れていて…


「ふざけてんのか!」
「最後まで怒られました」
「当たり前だ! 何も言わないで消えるなんて、どういうつもりだ!」
「すみません」

そこまで勢いで言ってしまったが、頭を下げる彼女を見て、少し気を落ち着ける。
(やっぱり…俺のせいなのか?)
さんざんひどい事を言ってきた…という自覚はあったため、

「俺の言った事が…気に障ったのか?」

「違います! 全然違います!」
「じゃあどうして!?」
 
「……」
必死に否定する小鳩に再度問いかけると、彼女は辛そうな顔で目をそらした。
そして…


「契約だからだよ」

どこからか聞き覚えのない声が聞こえてきた。




「誰だ?」 と周りを見てみるも、人影はなく…

「ここだよ、ここ。 鞄の上」

声に従って鞄の上に目を向けると…



小鳩がいつも連れていた青い犬のぬいぐるみが、腕を組んで、「よう」と声をかけてきた。



「いおりょぎさんです」
「それ……ぬいぐるみ」
「の振りをしていただけだ」


(どうなっているんだ?)
ぬいぐるみが動いて…話している……
確かに前に“迷子になった”だの“怒る”だの言っていたが、とても目の前の出来事が信じられない。



「契約の話だったな… こばと、見せてやれ」
「あっ。 ……はい」
「お、おい。 何の事だ?」
いおりょぎと呼ばれたぬいぐるみが小鳩に話しかけ、小鳩が何かを承諾した。
どういうことか尋ねようとした時… 小鳩が帽子を脱ぎ……
その次の瞬間に、目に映ったものに藤本は呆然となった。



小鳩の頭の上に浮かび上がったのは、“青白く光る王冠”



「おまえ…… 何だ、それは……」
やっとのことで絞り出した声は、自分でもはっきり分かるぐらいに動揺していた。
そして、


「死んでるんだよ」


ぬいぐるみの振りをしていた…といういおりょぎが話し出した内容は、あまりに理解しがたいものだった。
“魂”“世界”“命”“存在”“生まれ変わる”“生き直す”というような言葉が出てきて、訳が分からなくなる・・・

「ちょっと待て! いったい何の事だ!」
「しかし…」

いおりょぎは藤本の言葉は聞いていないかのように話し続ける。
そして、奇妙な笑い声とともに、うさぎのぬいぐるみのようなものが現れ・・・

「こばとは契約より、残された時間…おまえといることを選んだ。 よって契約は…」

手に持っている花を、小鳩の方に向け・・・


 「破棄された」


小鳩の頭上に輝く王冠が光を放ち、空から放たれてきた光が、彼女を閉じこめるかのように壁をつくる。


「だから私は……消えないといけないんです」


もうこれ以上じっとしてはいられないとばかりに小鳩のもとに向かうが… 途中で光の壁に阻まれる。


「嘘だろ、おい!」


突然わけの分からない話をされ、でも一つだけ分かったのが…



 このままでは…小鳩ともう二度と会えなくなる。



呆然として、何も考えられなくなる藤本に、小鳩は続けた。


「私、藤本さんの側にいられて、とても幸せでした」


はっとして小鳩の顔を見ると、小鳩の目に涙が浮かび……

「駄目ですね…… 最後は笑っていたかったのに……」

そう言って光の壁ごしに手を当てた。 距離でいえば1センチもないのに…決してふれあえない手……



その途端、光が強くなり、小鳩が苦しそうに顔を歪めた。

「やめてくれ! 頼む!」
(何でこいつが苦しまなくちゃいけないんだよ!)

そう叫ぶも誰も応える者はない・・・




「藤本さんは……」

再び話し出した小鳩に目を向けると、小鳩は穏やかに微笑んで言った。



「藤本さんは……私の大切な人です」

パキン…とどこかで鎖のちぎれる音がした…


「これまでも…これからも… ずっと…」


(やっと分かった… こいつは本当に…)


 パキン・パキン…と藤本の心を縛っていた鎖が壊れ……


(そして… 俺もこいつのことが…)


「行くな」 という言葉とともに、解き放たれた心が強い波動を放った・・・






パリッ…という音をたてて、目の前の壁にひびが入った。
そして、そのひびが広がり、壁は粉々に…砕け散った。


(良かった…)
無事そうな小鳩を見て、“これでもう大丈夫だ”と安堵のため息をついた。

その時、何かが自分の中から出てきて…
「コンペイトウ?」と小鳩が呟くのと同時に、その何かは下の方にあったびんへと吸い込まれ・・・
そして、びんが光を放ち始めた。



(今度は何だ!?)

また何か起きたようだが、何が起きているのかさっぱり分からない。

「藤本さんの…コンペイトウ…  暖かい…」

そう言ってびんを抱きしめた小鳩と…

「これじゃまるで呪いじゃねーか! 頼む! こばとをこの世界に転生させてやってくれ!」

そう叫んだいおりょぎとかいうぬいぐるみと…

首を振り…花を振りかざしたうさぎ…


そして、無数の桜の花びらが小鳩の周りを舞うように回る・・・




「どうなってるんだ?」

さっきの光の壁は壊れたのに、まだ何か残っているのだろうか?
何が起きているのか分からず、戸惑う藤本に、小鳩は言った。


「行くべきところに…行かなくてはなりません…… さようなら」
「ま…」

小鳩の服も…髪も…白く変わっていく……
小鳩の言葉の意味をそれによって悟り、彼女の存在を繋ぎ止めようとするかのように、手を伸ばした。

だが…伸ばした手は虚空を掴み……
小鳩は…目の前で花びらとなって消えていった…


そのまま…“小鳩”が腕の間をすり抜け、空へと昇って行くのを……
藤本はただ呆然と…見つめていた……






 FC2ブログランキングに参加しております。
 ポチッと一押しお願いします!
 FC2 ブログランキング



 ~後書き~
ちょっと書式を変えてみました。(途中でも変わっているような…)
上手く書けているかどうかは分かりませんが… コメントなどしてくださると嬉しいです!
24話も書く予定ですが、いつになるかはわかりません…
スポンサーサイト

tag : こばと。 CLAMP 二次創作 小説

コメント

非公開コメント

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです
プロフィール

starrealm

Author:starrealm
東京都在住の学生。
性別は男。

・趣味はネットでの小説探し
・甘党で甘党で辛いものは苦手
・綺麗なものが好き
・特に水や氷、星が好き


※当サイトはリンクフリーです。
 どしどしリンクお願いします!

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。