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「…その後のふたり。」

「こばと。」 アニメ最終回後設定で書く、初めての小説になります!
藤本×小鳩(きよこば)です。
例のごとくネタバレなどにはご注意ください。


 ~概要~
最終回エンディング直後の二人。
登場するのは二人だけ。


~注意書き~
この小説には元ネタがあります。
それについては後書き部分で記してありますので、気になる方はお読みください。

よろしい方は追記からどうぞ。
 
 
 
 「…その後のふたり。」




「あああ!!」

藤本に抱きつき… 泣き続けていた小鳩が、不意に声をあげて離れた。
驚いて彼女を見る藤本の前で… 小鳩は慌てて謝りだした。


「すみません! 藤本さんの服・・・」
「…ああ」


なんだ服か…と藤本は安堵した。
(まったく… またとんでもないことが起きるのかと思っただろうが…)
前に突然、自分の前から居なくなった彼女……
そんなことを経験したからか… どうにも心配性になってしまったようだ・・・


「どうしましょう? 何かふくものを…」
あたふたと周りを見渡し、ふく物を探す小鳩・・・
そんな小鳩を……藤本は黙って抱き寄せた。





(え!?)
藤本に抱きしめられたことを認識した途端、ドクン…と急に心臓が鳴り始め…顔に熱が集まる―
どきどきして… でもとっても心地よい―

(藤本さん…)

だが、彼女が感じ取ったものは、それだけではなく…
(藤本さんの心… ひどく傷ついています…)


こんなになったのは誰のせい?


記憶が戻る前、彼と話したときに… この人はすごく寂しそうだと感じた・・・
“大切な人”の話をした時― ふと気づいたら… 自分のことを見ていた時―
そんな時に彼が浮かべた表情… その原因を作ったのは―
(わたし… なんですね…)

彼を傷つけたのは… 苦しい思いをさせたのは…  自分

「すみません…」

傷つけてしまった… 彼の心を…

「なんで謝る」
「藤本さんを… 悲しませました…」

自分のせいで…

「こんなにも…」

深く…





(まったく… 相変わらずなんだな…)
子供のように…人の心に敏感な彼女は、自分の隠していた感情までも感じ取ったのだろう…
小鳩が家を案内する間、時々彼女のことを見てしまっていたことも… 気づいていたのかもしれない…

「もう… 黙って居なくなるなよ…」

もう耐えられないから―

今この腕の中にいる存在が… また無くなるなんてことは・・・
あの日― 一度消された…小鳩についての記憶が戻った日…
あの琥珀という不思議な人に会わなければ… 自分は狂ってしまいそうだった・・・



「はい…」

下から… 小さいながらもはっきりした声が返ってきたのを聞き取り…
藤本は満足そうに目を閉じた…





「藤本さん」
どれくらいたっただろうか… 下の方から声が聞こえて、藤本は目を開けた。

「なんだか… 変わりましたね…」

突然紡がれた彼女の言葉に、藤本は戸惑った表情をする・・・

「とても… 優しくしてくれます…」

前も優しかったですけれど… と小鳩は続けた。


(いきなり何を言うんだ…)
抱きしめたままだったので、顔は見られなかったものの… 自分がどんな顔をしているかぐらいは分かる……


「お前はあんまり変わってないけどな」

ほえ? と顔を上げた小鳩に、藤本は続ける・・・

「相変わらずボケボケだ」


本当は、その明るさや一生懸命さ… 他人を思いやる気持ちなど、思った事はたくさんあるのだが…
そんなことを面と向かって言えるほど、藤本は素直ではなかった。
だが、小鳩は完全に誤解したようで・・・


「ぼ、ボケボケなんかしていません!」
「しているだろう。 この家に来てから何回ドジ踏んだんだ」
「うっ… それは…」


この家の中を見て回る間… 小鳩はコケたり、物を落としそうになったり、頭をぶつけたり… と散々ドジを踏みまくった・・・
その度にフォローしなければならず、結局仕事を終えるまでに予定の2倍の時間がかかってしまった……
言い返すことができずに、もごもごと口ごもる小鳩を見ながら、藤本は、
「何も無いところで転んだり、物を落としたりと散々だったよな」
…と追い打ちをかけた。


「うう… そこまで言わなくても…  やっぱり藤本さんはイジワルです!」


そういって上目遣いで睨んでくる彼女(子供でも怖がらないだろう)の頭の上に、藤本は“ぽん”と手を乗せた。
驚いたように静かになる小鳩に、藤本はそっぽを向きながら… 言った。



「ま、俺が傍にいてフォローしてやる」


だから離れるな…と続けて小鳩に呼びかける。





 「はい!」




そう言った小鳩の顔が、幸せそうなことを確認すると… 藤本はもう一度、彼女を抱きしめた―

“もう離さない”という… 誓いを込めながら―





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 ~後書きと元ネタについて~
予定より一日早いアップ。
この作品、「つれづれでるた」というブログの小説と、同じような展開になっております。
そのブログの小説を読んだ後、その小説の展開や書き方などを少し変更して書いたものです。
なお、作者様からは”upしてもよい”という承認を一応得ております。

「つれづれでるた」は当サイトのリンクにもありますし、検索してみればたぶん行けます。
他にも素敵な作品があるので、きよこば好きの方は、是非行かれる事をお勧めします!
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tag : こばと。 CLAMP 二次創作 小説

コメント

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No title

こばと。の世界観が伝わってくるようで面白かったです!また訪問させていただきます。

はじめまして。『こばと。』の小説を探していて、検索の仕方が悪かったのか、なかなか見つからなかったのですが、やっと素敵な『こばと。』小説に出会えました!アニメ最終回その後のお話、読みたかったので嬉しいです。

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プロフィール

starrealm

Author:starrealm
東京都在住の学生。
性別は男。

・趣味はネットでの小説探し
・甘党で甘党で辛いものは苦手
・綺麗なものが好き
・特に水や氷、星が好き


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