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「…夏の少年たち。」―前編

BSで放送終了し、NHK教育で再放送されているCLAMP原作のアニメ「こばと。」 の二次創作小説です。
原作は未読につき、アニメ沿いです。


<概要>
時期:コンペイトウ集め(アニメ12話~13話)
小鳩×藤本ではなく、小鳩&いおりょぎです。
アニメ12話までのネタバレ含みます。


以上をふまえた方でよろしい方は、続きからどうぞ。
 
 
 
季節は夏。
ガブ・城ヶ崎の一室には、
すっきりと晴れた空の色のような服を着た少女と、青い犬のぬいぐるみがいました。
少女の名前は、花戸 小鳩(はなと こばと)
ある願いを叶えるため、人の心の傷を癒して、その証(コンペイトウと呼ばれている)を集めています。
ぬいぐるみの方はいおりょぎ(本当は五百紙)で喋って動いて火を吐くことが出来る異界の住人です。(本人曰くぬいぐるみだけどぬいぐるみじゃない)
ちなみに、小鳩のどじっぷりから時々彼女の事を どばと と呼んでいます。
さて、説明はこの位にして、彼らの様子を覗いてみましょう・・・





「こばと」
「はい、何でしょう?」
「今日は日曜日だ。 これがどういう事だか・・・分かっているな?」
「はい」
一瞬何を問いかけられたのか考えた少女は、肯定の返事をした。
「ようし。 分かっているなら早速・・・」
「今日はよもぎ保育園の皆さんと会えなくて寂しいです」
「………」
にっこり笑って続けた少女の笑顔と反比例するかのように下がっていく部屋の温度・・・



 「違ぇだろうガァ!!」



静かな朝の風景にはどう考えても似合わない怒鳴り声と、部屋の中から吹き出してきた炎とで、この日曜日は始まったのでした。




 「…夏の少年たち。」 ~前編~




「たく……本当にどうしようもないやつだな、どばとは」
「はぅ~」
所々から黒い煙があがる中……少し涙目になった小鳩。
「いいかどばと。 普段あの保育園に手伝いに行くのはまだ認めるとしてだなぁ……
 休みの日ぐらいはしっかり自分の目的を思いだしやがれ!」
「はい……分かりました……」
少しうなだれ、落ち込みモードの小鳩を見て、いおりょぎは後ろを向くと、
「よし、分かったんならさっさと行くぞ」
「はい! 小鳩、頑張ります!」
(立ち直り早いな…… ま、それがどばとのいいところか)
そんな事を考えていたいおりょぎの顔が少しゆるんでいたのは、余計な話である。



「さて、今日はどこに行くんだ?」
「公園に行ってみようと思います」
「そうか…… それにしてもくそ暑いなぁ」
「夏ですもんね」
「あ~ 冷えたビールが飲みてぇ~」
「すみません……みけねこさんなんとか法ってのがあって私じゃ買えないんです……」
(それを言うなら未成年者飲酒禁止法だろ……何だよ三毛猫って……)
そんな会話をしながら(もちろん周りに人はいない)やがて公園に到着しました。



「5人だから、2人と3人に分かれて…」
「それじゃ不公平じゃん」
「じゃあどうしろって言うんだよ」
小鳩たちが公園に着くと、見慣れない小学生たちが、なにやらもめているようでした。
「1人抜けてやればいいんじゃないか?」
「それよりももう1人入れた方がいいだろ。 例えば…」
「何をもめているのですか?」
“関わるな”といういおりょぎの目線に気づかずに、会話に入ってしまった小鳩……
子供5人の目が小鳩に集まり、一瞬の間ののち……
「お姉ちゃん、一緒にサッカーやってよ」
「5人しかいなくて困ってたんだ」
「サッカー……ですか?」
「うん、お願い」
「え~っと……」
いおりょぎを見て、少年たちを見て…少し悩んだ小鳩でしたが…
「はい、分かりました」
「やったー」
「ありがとう、お姉ちゃん」
結局期待のまなざしを無下にできず、にっこり笑って答えてしまいました。



「お姉ちゃん、ボールいったよ」
「任せてください、 えい!」
小鳩の蹴ったボールは、しっかりと相手の足下へと転がり…
「へへへ… ナイスパス」
「あ~あ… 取られちゃった…」
「す、すみません…」
「お姉ちゃん下手なんだね」
「はぅ……」
少し落ち込んだ小鳩が顔を上げてみると…
(あれ?)
視線の先には…
(あの子は誰でしょう?)
少し寂しそうな顔で、こっちを見ている少年がいました……



「よし、そろそろ帰ろうぜ」
「そうだな、暑くなってきたし」
「お腹もすいた」
「お昼ご飯食べて、2時にまた集合な」
「オッケー」「じゃあ2時にね~」
「あ、お姉ちゃん。 一緒に遊んでくれてありがとう」
はっ…とその声で我に返る小鳩。
「はい、どういたしまして」
「ねえ、午後も一緒に遊んでくれる?」
「えっと… 午後は遊べないかもしれないです…」
「そっか… 分かった、今日はありがと」
「いえいえ、私も楽しかったです」
手を振り、子供達が帰っていくのを見送る小鳩…
「……あっ! あの子はどこでしょう?」
「あの子だぁ?」
「はい。 さっきあちらに…」
きょろきょろと辺りを見渡し……
「見つけましたー!」
反対側の出口をでるところを見た小鳩は、その子を追いかけました。
(その時に、「おい、待て、どばとー」と叫ぶ青いぬいぐるみが鞄から落ちるのには気づかなかったが)




「はぁ… はぁ… こっちの方に… 来たと… 思ったの… ですが…」
少年を見失い(ついでに帰る道も)、息を切らしながらさまよう小鳩…
「どうしましょう、いおりょぎさん」
「………」
「いおりょぎさん?」
返答がないのを不思議に思い、視線を下に向け…
「ま、またいおりょぎさんを置いてきてしまいました……」
ようやくいおりょぎがいないことに気がついた小鳩。




後編に続く。


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tag : こばと。 CLAMP 二次創作 小説

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「…夏の少年たち。」ー後編

こばと。小説 「…夏の少年たち」ー前編 の続きです。 前編を見ていない方は、こちらからどうぞ なお、注意書きとしては・・・ ・い...

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性別は男。

・趣味はネットでの小説探し
・甘党で甘党で辛いものは苦手
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